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- 社労士試験は独学でもいける?
- 独学で合格できる可能性は何%?
- 独学以外の選択肢は?
社会保険労務士試験の合格率は6〜7%です。受験できるチャンスは1年に1回。落ちてしまうと次の試験まで、勉強を続けなければならないので大変です。
この記事では、独学・通学・通信講座のメリットとデメリットを解説。記事を読めば、あなたに最適な勉強法がわかり、合格できる可能性が上がります。
学習スタイルは次の3つです。
社労士試験は独学でも合格できます。しかし、1回目の受験で合格できる確率は2%以下です。
合格する可能性が確実に上がる!
独学では社労士試験の合格が難しい理由
社労士試験の合格率は6〜7%で推移しています。毎年4万人弱が受験して、合格できるのは2,500人前後。
試験年 | 合格率 | 合格者(人) | 受験者(人) |
---|---|---|---|
2019年 | 6.6% | 2,525 | 38,428 |
2020年 | 6.4% | 2,237 | 34,845 |
2021年 | 7.9% | 2,937 | 37,306 |
2022年 | 5.3% | 2,134 | 40,633 |
2023年 | 6.4% | 2,720 | 42,741 |
100人で6〜7つの合格枠を争う、いわば椅子取りゲームです。
1回目の受験で、社労士試験に合格できる確率は2%以下です。
次の表は受験予備校「資格の学校TAC」が、2017〜2022年に合格した受講生505名から回答を得たアンケート結果。合格するまでの受験回数です。
TAC合格者 社労士試験の受験回数 | 割合 |
1回 | 26% |
2回 | 26% |
3回 | 18% |
4回 | 12% |
5回 | 8% |
6回以上 | 10% |
合計 | 100% |
TAC社労士講座の受講生で、1回目の受験で合格しているのは26%。合格率が7%だとすると、一発合格できる確率は1.82%になります。(7%×26%=1.82%)
数年間資格スクールに通い、合格を目指している受験生が大勢います。社労士試験は合格率が低い上に、ライバルに競り勝たなければならないのです。
独学で挑もうとすると、スタートから大きなハンデを背負うことになります。
合格の可能性が下がる選択は避けるべきです。
詳細はこちら >> 社労士試験の難易度を他士業と比較
社労士試験の学習スタイルは3つ
社労士試験の学習スタイルは以下の3つです。クリックすると各項目にジャンプします。
「独学」「通学」「通信講座」のメリットとデメリット、それぞれに向いている人を解説します。
独学
社労士試験の独学は、書店やAmazonなどで教材を自分で選び、勉強するスタイルです。
独学に最低限、必要な教材は以下のとおり。
- テキスト(参考書)
- ・社労士試験における教科書・基本書。
・「1冊でまとめられているタイプ」と「科目ごとに製本されているタイプ」の2種類ある。
・中身を見て、わかりやすい感じたテキストを選びましょう。
・どれを選べばいいかわかないときは、TAC出版の参考書(Amazon)がおすすめです。毎年出版されており、長年多くの受験生に支持されています。 - 過去問題集
- ・過去の試験で出題された問題(過去問)を集めた教材。
・学習の中心になるのは択一式試験の過去問題集。
・過去10年間の問題を集めた書籍が多い。
・択一式の過去問題集には「5肢択一タイプ」と「1問1答タイプ」の2種類ある。
・初学者には1問1答タイプがおすすめです。
>> 択一式の詳細はこちら
独学で、揃えたほうが良い教材は以下のとおりです。
- 法改正対策
- ・法律の改正に関する情報を集めた教材。
・社労士試験に出題される可能性がある法律は30以上。
・すべての法律の改正情報を漏れなく収集するのは難しい。
・市販の教材や資格スクールの専門講座を活用するのが一般的です。
詳細はこちら >> 法改正を得点源にする方法 - 白書対策
- ・白書は「厚生労働白書」と「労働経済白書」を指す。
・「労務管理その他労働に関する一般常識」と「社会保険に関する一般常識」の2科目で白書の内容が出題される。
・白書は厚生労働省のホームページで確認できるが、それぞれが300ページ以上とボリューム大。
・市販の書籍や資格スクールの対策講座を使うほうが効率的です。
詳細はこちら >> 白書の出題ポイントを押さえる方法 - 横断整理
- ・知識を整理すること
・社労士試験で問われる法律には似ている規定がたくさんあるため、頭の中が混乱することがある。
・法律の枠を超え、類似の規定を比較しながら覚えることで、正しく知識を引き出せるようになる。
・紛らわしい規定を一覧表などにして、わかりやすくしている教材がある。
・資格スクールはもちろんのこと、書店やAmazonなどでも購入可能です。
詳細はこちら >> 横断整理をすると覚えるのがラク - 模擬試験
- ・本番を想定した予想問題。
・実力を相対的に把握できる。
・書店などで購入できる模試と、資格スクールが提供している模試の2タイプあります。
詳細はこちら >> 効果的な模試の活用法
独学の場合でも教材は、必ず最新版を購入しましょう。健康保険法や国民年金法、厚生年金保険法など法律は財政的な問題で、毎年のように改正が行われるからです。法律の改正が行われた箇所は、社労士試験でよく出題されます。
スケジュールは独学であろうと、通学・通信講座であろうと、大差はありません。
以下は独学の特徴です。
独学のメリット
社労士試験に独学で挑戦するメリットは以下の3つです。
- 費用を抑えられる
- 学習を始めるハードルが低い
- 自分のペースで学習できる
初期費用を抑えられることが、独学の魅力です。
学習スタイル | 概算費用 |
独学 | 2万円前後 |
通信教育 | 10万円前後 |
通学 | 20万円前後 |
独学は費用がかからない分、気軽に学習をスタートできます。
独学は誰にも何も言われないため、自分のペースで勉強を進められます。
独学のデメリット
以下は社労士試験における独学のデメリットです。
- わからないことを質問できない
- すべて自分で解決するしかない
- 通学や通信講座と比べ2倍以上の勉強時間が必要
- 挫折しやすい
- スマホを使ったオンライン学習ができない
資格予備校は、さまざまなオンライン教材を提供。スマホで講義を視聴することはもちろんのこと、アプリ内で問題演習もできるスクールもあります。独学の場合、常に紙の冊子を持ち運ばなければなりません。
また、学習を始めると、いろいろな疑問ができてきます。
- この規定の意味は?
- どこが重要で、何が重要でないのか?
- 今の学習ペースで試験に間に合うか?
独学の場合、次々と湧いてくる疑問をすべて自分で解決しなければいけません。覚えることに集中できないため、通学や通信講座と比べると、2倍以上の時間と労力がかかります。
独学で挫折してしまう一番の要因は、わからないことが増え過ぎて、勉強がストレスになることです。
挫折しやすいことが、独学の最大のデメリットといえます。
学習の基本はこちら >> 最短合格できる勉強方法
独学でも使える人気アプリ2選
独学の方でも使える、便利なスマホアプリを2つご紹介します。いつでもどこでも、問題演習をすることが可能に。
- 選択式対策:社労士 秒トレアプリ|2024年度 法改正対応
- アプリ内課金あり。全科目を課金した場合、総額で1,600円。
- 択一式対策:資格の大原 社労士トレ問2024
- アプリ内課金あり。全科目を課金した場合、総額で7,250円。
ともに、すべてのカリキュラムを使うためには課金が必要ですが、そこまで高額ではありません。資格予備校の受講生でも併用している人気アプリです。iPhoneとAndroid、どちらにも対応しています。
独学が向いている人
学習スタイルで独学が向いている人は次のタイプです。
- すでに合格レベルに達している人
- 社労士と同レベル以上の資格保有者
- 社労士事務所などで勤務中の人
合格レベルに達している人は、翌年の試験に独学で合格を目指せます。「1科目だけ合格基準点に届かなかった」「総得点で1点足りなかった」など、惜しくも落ちてしまったケースです。
行政書士や中小企業診断士などの資格保有者は、資格試験の勉強に慣れているため有利です。
社労士事務所などに勤務している人は、実務経験がプラスに働きます。試験に受からないと「気まずい」という動機も、独学を続けるモチベーションにつながります。
知識・経験ゼロから1年以内の短期間で合格したい人には、独学は向いていません。
独学か資格スクールか、判断が難しい場合
独学にするか、資格スクールがいいのか、判断が難しい場合は試験の過去問を見てみましょう。
社労士試験の中で制度がもっとも複雑な法律は「厚生年金保険法」です。厚生年金保険法の択一式試験の過去問を読んで、「なんとかなりそう」と思えたら独学で進めてみてください。
逆に「手に負えそうにない」と感じたときは、資格スクールを検討しましょう。
過去問はこちらから確認できます。 >> 2023年 択一式試験問題
通学
通学は資格スクールへ行き、講座を受講する学習スタイルです。重要ポイントを講義で解説してもらえるため、独学よりも理解が格段に深まります。
社労士試験の通学講座を開講している資格スクールは以下の3校です。
- 資格の学校TAC(公式サイト)
- 資格の大原(公式サイト)
- LEC東京リーガルマインド(公式サイト)
通学を選択すると、学習に集中できる環境が整います。
- 教材がすべて揃う
- 法改正などの最新情報を提供してもらえる
- 学習ペースやスケジュールを指導してもらえる
社労士試験の通学の特徴を、以下の3つのポイントから説明します。
通学のメリット
社労士試験で通学を選択した場合のメリットは以下のとおりです。
- 仲間ができる
- 自習室を使える
- 講師に直接質問できる
資格スクールの教室で行われる講義に出席することで、学習仲間に出会えることも。仲間がいると情報交換をしたり、励まし合ったりできます。受験生時代のつながりは、試験に合格したあとも貴重です。
通学なら資格スクールの自習室を活用できます。自宅よりも誘惑が少ない分、勉強に集中できます。毎回カフェに行って学習するよりは、経済的かもしれません。
通学であれば、受講した講義の疑問点を直接講師に質問できます。わからないことをその場で聞けるため、挫折しにくいです。
通学は人との交流が刺激となり、モチベーションの維持につながります。
通学のデメリット
社労士試験における通学のデメリットは次の3つです。
- 通学に時間がかかる
- 費用が20万円前後と高い
- 他の受験生の存在が気になる
通学は独学や通信講座と比べ、初期費用がかかります。
学習スタイル | 概算費用 |
独学 | 2万円前後 |
通信教育 | 10万円前後 |
通学 | 20万円前後 |
半年以上の期間、スクールへ通うことになります。通学が苦にならないか、よく考えてみましょう。「自宅から近い場所」「通勤経路上」に資格スクールがあれば理想的です。
通学の場合は他の受講生と、学習の進捗や模擬試験の結果を情報交換することもあるでしょう。自分よりも学習が順調に進んでいる受講生を見ると刺激になる反面、プレッシャーになってしまうことがあります。
人との交流で、逆にモチベーションを下げてしまわないように気をつけてください。
通学が向いている人
以下は社労士試験の勉強で通学が向いている人です。
- お金に余裕がある人
- 人との交流が好きな人
- 通学が負担にならない人
一番モチベーションを保ちやすい学習スタイルが「通学」です。経済的・時間的・体力的な負担をかけてでも、短期間で合格したい方におすすめします。
通学は高額な投資です。メリットとデメリットを勘案して冷静に判断しましょう。
講義でメモを取るべきポイント
資格スクールの講義でメモを取るべきポイントは、講師の「例えば〇〇」「つまり▲▲」といった話です。
例を挙げると、労働基準法の賃金支払いの5原則の中に「毎月1回以上」「一定期日に」という規定があります。この支払いの規定は年俸制の労働者であっても適用されます。
同じ規定でも、講師から次のように説明されたほうがピンときませんか?
「つまり、年俸制の野球選手への給料の支払いでも毎月1回以上、一定期日払いの規定が適用されます」
例え話や言い換え話は、思い出すきっかけになってくれます。積極的にメモを取るようにしましょう。
通信講座
社労士試験の通信講座は、WebやDVDなどの媒体を使って講義を受講するスタイルです。現在はWebサービスが主流になっているため、スマホやタブレットで講義を視聴できます。
通信教育のサービス内容は、通学とほぼ同じです。
- 教材がすべて揃う
- 法改正などの最新情報を提供してもらえる
- 学習ペースやスケジュールを指導してもらえる
通学との違いは、通信教育には人と直接的な交流がほとんどないこと。教室がないため、リアルな仲間ができにくいです。講師に会って、直接質問できません。
社労士試験における通信講座が専門の、主要な資格スクールは次の5社です。
TAC、大原、LECといった通学がメインの資格スクールも、通信講座を提供しています。ただし、料金は通信教育でもほとんど変わらず、20万円前後かかります。
通信教育の特徴は以下のとおりです。
通信講座のメリット
社労士試験の通信講座を活用するメリットは次の3つです。
- メールなどで質問できる
- 費用が10万円前後と通学より安価
- 場所や時間を気にせずに講義を視聴できる
通信講座では講師に直接質問できない分、メールなどで質問できる資格スクールが多いです。
通信講座は独学よりも費用はかかりますが、通学に比べると半分程度の金額で済みます。
学習スタイル | 概算費用 |
独学 | 2万円前後 |
通信教育 | 10万円前後 |
通学 | 20万円前後 |
スマホやタブレットからいつでも・どこでも・何度でも、講義を視聴できる点が通信講座の魅力です。
スマホアプリを提供している資格スクールもあります。アプリ内で、問題演習やスケジュール管理が可能です。
通信講座のデメリット
社労士試験に通信講座で挑戦するデメリットは以下の3つです。
- 孤独を感じやすい
- 通学よりは挫折しやすい
- 独学と比べると費用がかかる(10万円前後)
通信講座は講義を視聴したり質問したりできますが、基本的には独学と同じく一人で学習していくスタイル。人との交流で刺激を受け、モチベーションを上げていくことは難しいです。通学と比べると、通信講座はモチベーションがネックで挫折しやすいといえます。
費用も10万円前後かかるため、独学よりは割高です。
通信講座は、独学と通学の中間的な位置づけになります。
やる気を保つコツはこちら >> モチベーションを維持する方法7選
通信講座が向いている人
社労士試験の学習において、通信講座が向いている人は以下のとおりです。
- 短期間で合格したい人
- 一人で勉強を続けられる人
- 10万円前後の費用を払える人
通信講座は半年から1年間、一人でモチベーションを維持する自信がある方に向いています。
通信講座は「時間」を節約できます。フル活用できれば、もっともコスパがいい学習スタイルです。
講座の選び方
資格スクールごとに、社労士試験の講座はさまざまです。講義や教材のサンプルを見て、自分の予算とフィーリングに合う講座を選びましょう。
最高の講座を選択しても、自分で勉強して覚えないことには、試験に合格できません。教材選びにナーバスになり過ぎて、スタートで出遅れないように注意しましょう。
覚え方はこちら >> すぐに実践できる暗記方法10選
合格する可能性が確実に上がる!
社労士試験の独学に関するよくある質問
独学に関する、よくある質問にお答えします。(クリックするとジャンプします↓)
Q1.テキストは最新版を使ったほうがいいですか?
初めて学習される方は最新版を使うようにしてください。テキストに限らず、問題集もです。
前年度の教材で学習を始めてしまうと、2回、テキストを書き換える手間が発生してしまいます。以下は、2023年版のテキストを中古で購入して、2024年の合格を狙うときの流れです。
- 2022年の秋に2023年版のテキストが出版される
- 2023年4月中旬に法律の改正情報が明らかになる
- 2023年8月本試験
- 2024年4月中旬に法律の改正情報が明らかになる
- 2024年8月本試験
2023年版のテキストは2022年の秋にリリースされているため、2023年と2024年の2回分の法改正が反映されていません。2回分の法改正情報を書き換える作業は大変です。しかもテキストが見にくくなり、ワケがわからなくなってしまいます。
初めて学習される方は、必ず最新版のテキストと問題集を使って学習をしてください。
独学に限らず、予備校の教材を使う場合も同じです。
複数年受験者の場合
2023年に残念ながら不合格になってしまい、2024年に再挑戦される方は、2023年のテキストを引き続き使うことも可能です。2023年の法改正対策は終わっていると思いますので、2024年の法改正箇所を書き換えばいいだけです。
法改正の情報は、資格予備校の単科講座か、Amazonや書店などで市販されている専門教材を購入されることをオススメします。
Q2.有益なYouTubeチャンネルはありますか?
社労士 大大チャンネルがオススメです。資格予備校フォーサイトの人気講師、加藤光大さんと二神大貴さんがお届けするYouTubeチャンネルです。
(↓クリックすると動画がスタートします↓)
100本以上の社労士試験に関する有益な動画が無料で見放題です。活用しない手はありませんね。
フォーサイトは合格実績No.1の通信講座です。
社労士試験に合格できる可能性が上がる選択をしよう
社労士試験の学習スタイルは次の3つです。
- 独学
- 通学
- 通信講座
社労士試験は独学でも合格できます。しかし、1回目の受験で合格できる可能性は2%以下。
独学で合格できたとしても、数年の時間を要しているケースが多いです。
早く夢を叶えたいなら、資格スクールを活用しましょう。
合格できる可能性が上がる選択をしてください。
合格する可能性が確実に上がる!