- 社労士試験まであと少し、緊張してきた
- 8月はどう過ごしたらいいのだろう?
- 試験の前日までにやるべき直前対策が知りたい
2023年の社会保険労務士試験は8月27日(日)に実施されました。2024年は8月25日(日)に行われる見込みです。
合格するには、試験当日にコンディションのピークをもってくる必要があります。8月は暑い日が続くこともあり、簡単なことではありません。
この記事では社労士試験の直前対策を解説。記事を読めば、最高の状態で試験に臨むことができます。
直前期の8月に大切なことは以下の5つです。
8月はラストスパートをかけるタイミングです。
合格する可能性が確実に上がる!
社労士試験|直前対策は総復習
社労士試験の直前期、8月にやることは総復習です。総復習には2つの目的があります。
- できるだけ多くの論点に触れて記憶を蘇らせる
- 曖昧な知識を確かなものにする
復習によって記憶が鮮明になれば、正確かつすぐに思い出せるようになります。社労士試験の本番で得点できるかは、8月の復習にかかっているのです。
8月にどれだけ復習できるかが、社労士試験の合否を分けます。たくさんの論点に触れて、「1点」をもぎ取ってください。1点が積み重なって合格につながります。
直前期は心の中で「あと1点」と何度も唱えながら、論点を復習しましょう。
論点
問題文に書かれている内容が正しいかどうかを判断するためのポイント
社労士の直前対策|8月だからこそ大切なこと5つ
社労士試験の直前期、8月だからこそ大切にしたいことは以下の5つです。(クリックすると各項目にジャンプします。)
強い意志をもつ
社労士試験に合格するために、何よりも大事なことは「合格する」という強い意志を持つことです。
直前期は不安になって当たり前です。足切りにあった経験があるなら、なおさら心配になります。
不安が襲ってくるときは、合格した後の達成感を想像してみてください。
- 自分のまわりに何が見えるか
- 誰の声が聞こえるか
- どんな感じがするか
家族や友人、同僚が驚き喜び、あなたを称賛している姿が思い浮かびませんか?
社労士試験に合格したときの自分へのご褒美も設定しましょう。普段ではちょっと手が出ないもののほうが効果的です。例えば以下のとおり。
- 家族と温泉旅行に行く
- 欲しかった時計を買う
- 寿司屋で時価のネタを腹いっぱい食べる
ご褒美の存在自体が、あなたのインセンティブになり、実行力を推し進める原動力になります。
もっとも簡単な方法として、目標を紙に書き出すのがおすすめです。例えば「全力を出し切って、社労士試験に合格する」。
目標が書かれた紙を毎日眺めるだけOKです。潜在意識にインプットされて、脳が目標を実現するために必要な情報を収集するようになります。気づけば不安が軽減しているわけです。
「強い意志」をキープするための工夫をしましょう。もちろん、直前期だけに限りません。
やる気を保つコツはこちら >> モチベーションを維持する方法7選
体調管理をする
直前期の8月において、「強い意志」の次に大切なのが体調管理です。発熱があると、試験を受けられないからです。以下は社労士試験の受験案内からの引用になります。
すべての試験会場で入場時に検温を行います。試験会場において 37.5 度以上の発熱が確認されるなど新型コロナウイルス感染症の感染の疑いがある場合は、感染拡大防止のために必要な措置として受験をお断りいたします。また、試験会場に来られた場合でも、咳を繰り返すなどの体調不良がみられる等一定の場合には、試験監督者等の判断で受験をお断りすることがあります。なお、受験を自粛いただいた場合や、試験会場で受験をお断りした場合であっても、再試験等の措置はいたしません。
出典:第55回(令和5年度)社会保険労務士試験 受験案内
自分では大丈夫と思っても、37.5℃以上の発熱があれば受験できません。
発熱がなくても、頭痛や腹痛、だるさなど身体的な負担があるだけで大きなハンディキャップです。実力を発揮できずに社労士試験が終わってしまっては、後悔だけが残ります。
体調を整えるために、直前期の8月は以下の6つを心がけてください。
- 人混みを避ける
- 睡眠時間を削らない
- 手洗い・うがいを徹底する
- 体にやさしい食材を食べる
- ビールなどの冷たい飲み物は控える
- なるべくエアコンが利いた快適な環境で過ごす
お盆休みも重なるため、思い通りにいかないこともありますが、8月は試験勉強に集中しましょう。社労士試験にベストコンディションで臨めるように、やれることは「すべてやる」姿勢が大事です。
8月はあっという間に過ぎ去ります。もう少しの辛抱です。
基本を重視する
社労士試験の出題の7割は、基本事項からの出題です。大部分が基本的な問題であるため、基本を重視したほう得点につながりやすいです。
基本事項とは、過去に何度も出題されている項目と、その周辺知識のことを指します。
以下は「労働条件の明示事項」です。労働基準法の基本項目になります。
過去に出題された文言だけでなく、前後の出題されていない箇所まで覚えてください。頻出事項の周辺知識まで覚えてはじめて、基本をマスターしたことになります。
社労士試験の学習は全体を通して基本重視です。直前期も変わりません。
8月こそ、基本に立ち返りましょう。
学習の基本はこちら >> 最短合格できる勉強方法
勉強時間を確保する
社労士試験の直前期の8月は、学習時間を意識的に確保します。勉強は質も大切ですが、量も必要です。
以下を実践して、1分でも多く時間を確保しましょう。
- 夏季休暇を取る
- 出張や残業を避ける
- 有給休暇を取る
社会人の場合、夏季休暇(お盆休み)は、まとまった時間を学習に充てられる最後のチャンスです。出張や残業も、社労士試験が終わった後の対応で間に合うように、計画を立ててみましょう。
有給休暇を1日でも多く取るようにしてください。特に、ラスト1週間に有給休暇が取れると効果大です。2024年度の場合であれば、8月19日(月)から8月24日(土)の間に1〜3日、休みを取れないか調整してみましょう。
直前期はいくら時間があっても、足りないように感じるものです。
スケジュール管理をする
社労士試験の直前期の8月は、スケジュールを立てるようにしましょう。
8月に「明日は何をしようかな」と考えている暇はありません。行き当たりばったり学習していると、復習漏れがあったり、本番に間に合わなかったりする可能性があります。
ざっくりでいいので7月のうちに、次のように8月の復習スケジュールを立てておきましょう。
ポイントは、余裕のある計画を立てて、必ず予備日を入れること。無謀なスケジュールを組んでしまい、思ったとおりに復習できなかった状態で試験に臨むのは、精神的に良くありません。
復習計画をすべてこなし、自信を持って社労士試験に挑めるにように、8月は無理のないスケジュールを立てるようにしましょう。
法改正や白書の復習もお忘れなく。
社労士試験|直前対策でやってはならないこと3つ
社労士試験の直前期8月にNGなことは以下の3つです。
NG|新しい教材に手を出す
社労士試験の直前対策として、新しい教材に手を出すのは絶対にやめてください。理由は、消化できないからです。
新しく買った教材に知らない論点が出てきたら、理解しないといけなくなります。8月はひたすら記憶を呼び覚まし、暗記をする期間です。理解のために使う時間はありません。不安を解消するために買ったはずの教材が、さらに不安を生むことになってしまいます。
社労士試験では10の曖昧な知識よりも、5つの正確な知識のほうが得点につながります。試験の当日までに正確な知識を、どれだけ増やせるかがカギです。
模試を含めて、8月に新しい教材を入手するのはやめましょう。模試は7月までです。
NG|奇問難問にこだわる
社労士試験の直前期の8月は、奇問難問は解かないようにしましょう。理解するのに時間がかかるし、出題される可能性が低いからです。
奇問難問の定義は以下のとおり。
- 社労士試験で1度しか出題されていない分野に関する問題
- 過去に出題されたが、テキストにその内容が書かれていない問題
- 模擬試験で、全体の正答率が50%以下の問題(法改正や白書に関する問題は除く)
奇問難問は、「たぶん出題されないし、出てもみんな解けない」と割り切って、捨てるのが一番です。おのずと苦手な箇所が減るため、自信をもって社労士試験の本番に臨めます。
論点を絞り込む分、基本的な問題を何度も復習できます。
NG|マイナスの情報に触れる
直前期の8月は、情報を収集しすぎないようにしましょう。
特にマイナスの情報には要注意。マイナスの情報に触れても、モチベーションが下がるだけでメリットはありません。
- 今年の試験は難易度が上がるらしい
- 救済措置が減るらしい
- 合格率が5%以下になるらしい
ネットの情報は、誰かの勝手な憶測です。結果的に正しかったとしても、8月にやることは変わりません。1点をもぎ取るために、1つでも多くの論点を復習するだけです。
情報収集しても、しなくても、やることが変わらないのだったら、復習に時間を充てたほうが合理的な選択です。
社労士試験が終わったら解答速報や合格ライン予想やらで、たくさん情報収集をすることになります。
やる気を保つコツはこちら >> モチベーションを維持する方法7選
社労士試験|おすすめな直前対策9選
社労士試験の直前期、8月に効果的な対策を解説します。全部で9つです。(クリックすると各項目にジャンプします。)
直前対策① 法改正に力を入れる
直前期の8月は、法改正の対策に時間を割きましょう。社労士試験は法律が改正された箇所からの出題が多いからです。
特に、過去に出題された項目に関する改正点は要注意。出題される可能性が一気に上がります。
範囲の広い社労士試験のなかで法改正は範囲を絞り込めるため、対策がしやすい「ありがたい存在」です。
8月は法改正の対策に時間を割いて、効率的に得点を稼ぎましょう。
詳細はこちら >> 法改正を得点源にする方法
直前対策② 模試を復習する
直前対策として、模擬試験の復習もしっかり行いましょう。模試は最高の予想問題です。各社が本番での的中を目指して、真剣に問題を作っています。
社労士試験の模試では、以下に関する良質な問題が出題されます。
- 法改正
- 白書・労働統計
- 近年の傾向から考えて出題されそうな論点
法改正や白書・労働統計に関しては、模試の問題をマスターするだけで最低限の対策になります。模試も忘れずに復習しましょう。
模試は本番の予行演習という役割だけでなく、良質な問題が詰まった、いいとこ取りの教材なのです。
詳細こちら >> 得点につながる模試の活用法
直前対策③ 横断整理をする
社労士試験の直前期の8月は横断整理を活用して、論点をまとめて覚えましょう。横断整理は、数字や紛らわしい用語を正確に記憶するのに効果大です。
例えば、「被保険者の資格喪失届の提出期限」を法律ごとに書き出すと以下のとおり。
- 雇用保険法 10日以内
- 健康保険法 5日以内
- 国民年金法 14日以内
- 厚生年金保険法 5日以内
法律の枠を超えて「横串し」にしたのが、次の表になります。
健保法・厚年法 | 雇用法 | 国年法 | |
被保険者 資格喪失届 提出期限 | 5日以内 | 10日以内 | 14日以内 |
論点を横断的に整理した表のほうが、スッキリしていて覚えやすいです。表はイメージ情報になるため、脳が右脳を使って覚えようとします。表は右脳、文字は左脳と両方の脳で覚えるため、記憶に残りやすいのです。
- 右脳:イメージや感性をつかさどる直感的な脳
- 左脳:思考や論理をつかさどる論理的な脳
時間がない直前期にこそ、横断整理は威力を発揮します。
複数の法律に関わる論点は、横断整理を使って一気に記憶しましょう。
詳細はこちら >> 横断整理をすると覚えるのがラク
直前対策④ 苦手な項目に絞って復習をする
社労士試験の直前期の8月は、苦手な項目に絞って復習をしましょう。全範囲を満遍なく復習することは、時間的に困難だからです。
苦手な項目とは、「過去問の演習で3回連続で正解できていない問題」を指します。特に、社労士試験で何度も出題されている論点に関する過去問は、必ず3回連続正解できるまで解いてください。
苦手な項目を絞り込むためには、普段から問題演習の後に正誤記録を付けておく必要があります。
- 〇:理解した上で正解
- △:なんとなく正解
- ×:不正解
労働基準法 問題番号 | 1回目日付 | 1回目正誤 | 備考 | 2回目日付 | 2回目正誤 | 備考 | 3回目日付 | 3回目正誤 | 備考 |
1 | 9/5 | 〇 | 9/6 | 〇 | 10/4 | △ | |||
2 | 9/5 | △ | 9/6 | 〇 | 10/4 | △ | |||
3 | 9/5 | × | 凡ミス | 9/6 | 〇 | 10/4 | × | 忘れていた | |
4 | 9/7 | △ | 9/8 | 〇 | 10/7 | × | 理解不足 | ||
5 | 9/7 | △ | 9/8 | × | 読み違い | 10/7 | △ |
正誤記録を付けていないと、どこが苦手なのかが特定できないため効果的な復習ができません。問題演習の正誤記録は、必ず付けるようにしてください。
日々の学習時間も記録しましょう。バランスよく勉強できているか確認できます。
直前対策⑤ 翌日に再度復習をする
社労士試験の直前期の8月に復習したことは、再度、翌日に復習するのがおすすめです。記憶の定着率が飛躍的に上がります。
以下はエビングハウスの忘却曲線に基づいた、ベストの復習のタイミングです。
直前期の8月は復習したことを、さらに翌日に復習をすることで、試験当日まで記憶を維持できる可能性が高まります。
翌日に復習といっても時間をかけなくてOKです。前日に解いた過去問の解説をサラッと読むだけでも、記憶の定着率がアップします。
「学習のスタートは前日の復習から」と決めておくのもアリです。
詳しくはこちら >> エビングハウスの忘却曲線
直前対策⑥ 徴収法に時間を割く
直前対策として、「労働保険の保険料の徴収等に関する法律(徴収法)」の復習に時間を割きましょう。難解な論点が少ないため復習した分、得点につながります。
徴収法は手続法です。保険料を「だれに」「いくら」「いつまでに」払うのか、ルールを覚えるだけなので難しくありません。学習範囲も狭いため、択一式試験で6点満点中5点以上の得点を狙える科目です。
以下は徴収法の頻出項目になります。
- 労働保険料の種類
- 労働保険料の申告・納付
- 保険関係の成立および消滅
- 保険関係の一括
- 徴収金・督促および滞納処分等
- 労働保険事務組合
中でも「労働保険料の種類」と「労働保険料の申告・納付」は、毎年出題されています。重点的に復習をするようにしてください。
徴収法は社労士試験の中で、いちばん得点を稼ぎやすい科目です。
直前対策⑦ 選択式の問題を毎日解く
社労士試験の直前期の8月は、選択式試験(選択式)の問題を毎日解くようにしましょう。選択式を攻略するには、以下のテクニックが必要になるからです。
- 選択肢を見ずに空欄を埋める
- 20個の選択肢を5つにグルーピングする
1日1問でもOKです。選択式の過去問や模擬試験の問題で構いません。選択式の問題を毎日解いて、選択肢を絞る込むテクニックを身に付けてください。選択肢が残り2つになったときに、正解をつかみ取る勘を磨いてください。
選択式の「試合感」を忘れないように、8月は毎日、選択式の問題を解くようにしましょう。
詳しくはこちら >> 選択式試験の対策
直前対策⑧ 語呂合わせを作る
社労士試験の過去問を何回解いても、横断整理を活用しても、どうしても覚えれない数字や用語、定義があります。正攻法で記憶できない論点は、語呂合わせ(ゴロ)を使って覚えるのがおすすめです。
以下は私が自作したゴロです。
- 事務組合の廃止は無(6)念
- 労働保険事務組合が、その業務を廃止しようとするときは60日までに、厚生労働大臣に届出なければならない(労働保険徴収法)
- 社労士帳簿が2冊
- 開業社労士は帳簿を関係書類とともに、帳簿閉鎖の時から2年間保存しなければならない(社会保険労務士法)
- 労基でイチゴ(15)を食べた児童がいっぱい(18)いた
- 児童の年齢の定義は、労働基準法では満15歳の年度末まで、児童手当法では18歳に達する日以後の最初の3月31日まで(労働基準法と児童手当法を比較)
ど忘れしてしまいパッと思い出せなくても、頭の中でゴロのフレーズが響けば、正確に論点を導き出すことができます。
社労士試験用の語呂合わせの教材も市販されていますが、8月は苦手な論点に関するゴロを自分で作って覚えたほうが早いです。うまく記憶できないときは、ゴロを自作してみてください。
ゴロは自分さえわかればいいので、響きとインパクト重視でサクッと作りましょう。
筆者の語呂合わせ帳
直前対策⑨ テキストに付箋を貼る
社労士試験の直前期の8月は、テキストに付箋(フセン)を貼りましょう。試験の前日と当日の朝に、パッパッパッと見直すためです。
私は受験生時代、3色の付箋をテキストに貼っていました。
- 青:最重要論点
- 黄色:重要論点
- ピンク:法改正があった箇所
社労士試験の前日に、青と黄色の付箋を読む。試験の当日の朝に、青の付箋だけをパッと見直す。これだけで網羅的に記憶を呼び覚ますことができます。ポイントを読むだけなので、時間がかからないのが利点です。
青と黄色の付箋を貼ったテキスト
付箋貼りをしておくと、仕上げの総復習の質が上がります。社労士試験のラスト1週間前までに付箋貼りを終わらせておきましょう。気持ちに余裕が生まれます。
付箋にテキストのページ番号を書いておくと、付箋が剥がれたときも安心です。
社労士試験|ラスト1週間の直前対策4つ
社労士試験前のラスト1週間でやるべき対策は以下の4つです。(クリックすると各項目にジャンプします。)
ラスト1週間① テキストを読む
試験前、最後の1週間は、テキストを読みましょう。
社労士試験の学習の中心は過去問演習です。けれど、過去問の周辺知識は、過去問を解いただけでは覚えられません。過去問の演習では習得できていない論点を中心に、テキストで確認していきます。
例えば以下は、労働基準法の頻出事項である「労働時間に該当するもの」をまとめた表です。
過去に出題された論点だけでは不十分。「安全衛生教育の実施時間」「坑内作業の準備、整理整頓の時間」も労働時間に該当することを理解しておく必要があります。
テキストを読むことで、頻出論点の漏れを防ぐことができます。選択式対策にもなるので一石二鳥です。
社労士試験に合格するには、過去問+αの知識が求められます。
ラスト1週間② 白書・統計の対策をする
社労士試験前ラスト1週間は、白書・統計の対策をしましょう。白書・統計とは以下を指します。
- 厚生労働白書
- 労働経済白書
- 労働統計
白書・統計に関する問題は例年、「労務管理その他労働に関する一般常識(労一)」の択一式で2問、出題されます。「社会保険に関する一般常識」の択一式では1問です。労一では、選択式でも出題されます。
試験対策としての白書・統計の内容は、細かな数値を覚える必要はありません。以下のような傾向を押さえます。
- 横ばい
- 増加・減少
- 改善・悪化
- 上昇・低下
- 過去最高・最低
- おおよその割合
白書・統計は傾向をつかめばいいため、社労士試験前ラスト1週間で復習をすると効果が高いです。資格スクールの対策講座を受けているなら、講義の動画を視聴するだけで傾向がつかめます。
白書対策はあまり時間をかけずに、サラッと終わらせましょう。
詳細はこちら >> 白書の出題ポイントを押さえる方法
ラスト1週間③ 目的条文を音読する
社労士試験前、最後の1週間は目的条文を音読しましょう。選択式試験の対策です。
音読であれば、短時間で何度も復唱できます。目だけでなく、耳と口でも覚えるので記憶効果が高いです。
社労士試験の独立科目である以下8つの法律は、選択式でどこを空欄にされても答えられるように準備をしてください。
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働保険の保険料の徴収等に関する法律
- 健康保険法
- 国民年金法
- 厚生年金保険法
「労務管理その他労働に関する一般常識」は、以下の法律の目的条文を音読するようにしましょう。
- 職業安定法
- 労働者派遣法
- 高年齢者雇用安定法
- 障害者雇用促進法
- 労働契約法
- 社会保険労務士法
- 男女雇用機会均等法
- 育児介護休業法
- 最低賃金法
- 賃金の支払の確保等に関する法律
- 労働組合法
- 労働関係調整法
「社会保険に関する一般常識」はすべての法律の目的条文が要注意です。
- 国民健康保険法
- 介護保険法
- 高齢者の医療の確保に関する法律
- 船員保険法
- 児童手当法
- 確定給付企業年金法
- 確定拠出年金法
選択式で目的条文が出題されたときに得点できないと、命取りになる可能性があります。
目的条文が出題されたら「ラッキー」と思えるくらい、音読をしてください。
ラスト1週間④ 徴収法の計算問題を解く
社労士試験前ラスト1週間で、労働保険徴収法の計算問題を解いておきましょう。
徴収法では、簡単な計算問題が出題されることがあります。試験に電卓は持ち込めないため、筆算で答えを導き出せるレベルの計算問題です。
徴収法の計算問題を過剰に恐れる必要はありませんが、筆算に慣れていないと凡ミスをしてしまうことがあります。計算ミスをしないように、ラスト1週間で過去問や模試の問題を使って紙に書いて計算する練習をしてください。
本番で計算問題に驚かないように、免疫をつけておきましょう。
社労士の直前対策|試験の前日に準備すること
社労士試験の前日に以下について準備をしておくと、万全の体制で試験に臨めます。
- 受験票
- 前日に、カバンに入れておきます。
- マスク
- 着用していくマスクとは別に予備のマスクも1〜2枚、カバンに入れておきましょう。
- メガネ
- コンタクトの方は念のために持っていきましょう。
- 目薬
- ドライアイの方はお忘れなく。
- タオルやハンカチ、ティッシュ
- カバンに入れておくと安心です。
- 財布
- 所持金は多めに持っていきましょう。アクシデントが発生したときに、試験会場の近くまでタクシーで移動するためです。(会場への乗り付けは禁止)
- 写真付きの身分証明書
- 運転免許証やパスポート、社員証、学生証など。本人確認で受験票の顔写真と異なると判断された場合に、試験官から身分証明書の提示を求められることがあります。
- 筆記用具
- 試験で認められているは、HBの鉛筆とHBのシャープペンシル、プラスチック消しゴムです。試験中に鉛筆削りは使えないため、鉛筆は6本以上は持っていくのがおすすめ。休憩時間に削れるように、携帯用の鉛筆削りを持参してください。
消しゴムは、新品を4個くらい持っていきましょう。角が尖っているほうが、早くキレイに消すことができます。1年に一度の社労士試験です。新品の消しゴムをどんどん使ってください。 - 腕時計
- 原則として会場に時計はありません。必ず腕時計をつけていきましょう。携帯電話を時計として使うことはできません。置き時計やスマートウォッチもNGです。音が鳴らない腕時計のみ、時計として認められます。
時計にも、アナログタイプとデジタルタイプがあります。普段、見慣れているタイプの腕時計がベストです。 - 試験会場へ持っていく教材
- 持っていく教材も決めておきましょう。試験の直前に「あれはどうだったかな?」と思ったときに調べられないと、精神衛生上よくありません。
過度な負担にならなければお守り代わりに、今までお世話になった教材たちも試験会場へ連れていってあげてください。 - 服装
- どの服着て、どの靴を履いて行くかを前日に決めておきましょう。当日の朝に考えなくて済みます。
社労士試験の会場は、冷房が利きすぎて寒いときがあります。体温調整ができるように、カーディガンなどの羽織るものを持っていくと安心です。
8月下旬はまだ暑いです。会場に向かう際に汗をかきそうな方は、着替えを持っていきましょう。 - 起床時間
- 緊張で目が覚めると思いますが、睡眠不足にならない程度の時刻に起床しましょう。起きたら、軽く復習をしてください。
- 当日に復習すること
- 当日の朝に復習することを決めておきましょう。いいイメージで社労士試験に臨めるように、重要ポイントをチェックするといった軽い作業がベストです。
- 朝食と昼食に食べるもの
- 朝食と昼食は、食べ慣れているものにしましょう。試験当日だからといって、普段口にしないものを食べて体調を崩したら元も子もありません。脳の栄養としてブドウ糖を食べるにしても、あなたに合うか数回試してからにしてください。コーヒーやエナジードリンクは飲み過ぎに注意です。
試験会場付近のコンビニは混雑していて、食べようと思っていたものが買えない場合があります。気をつけましょう。 - ペットボトル
- 試験中に飲める水分はポットボトルだけです。水筒や缶はNG。水分を摂りたいときは、試験官に申し出る必要があります。
- 出発時刻
- 出発時刻は早いほうがいいです。アクシデントがあっても集合時刻の10時に間に合うように、1時間程度の余裕をもって出発してください。
- アクセス方法
- 通常の経路だけでなく、人身事故などで電車止まっても会場にたどり着けるように、別の経路も想定しておきましょう。
- 解いていく科目の順番
- 解いていく科目の順番を決めておくとスムーズにスタートできます。社労士試験は、労働基準法から各法律に関する問題が出題されます。出題通りに試験科目を解いていく必要はありません。あなたの好きな順番で解いてください。
- マークするタイミング
- マークシートに記入するタイミングを決めておきます。1問ずつマークするのか、5問ずつ、または10問ずつなのか。最後にまとめてマークするのだけは、やめておきましょう。マークをしている途中で時間切れになってしまってはシャレになりません。
- 試験中のモットー
- 試験中に心がけることを紙に書きましょう。その紙を会場で眺めます。落ち着いて試験に臨むことができます。
私の試験中のモットーは以下の5つでした。
直前期の8月に全力を出し切って社労士試験に合格しよう
社労士試験の直前期は8月です。試験当日に持てる力を100%発揮できるように、8月は以下の5つを重視してください。
- 強い意志をもつ
- 体調管理をする
- 基本を重視する
- 勉強時間を確保する
- スケジュール管理をする
もっとも大切なのは「社労士試験に合格する」という強い意志です。
総復習をしながら、今までのあなたの道のりを振り返ってみてください。当初からは考えられないほど、社会保険と労務について詳しくなっていることでしょう。
合格まであと少しです。
自分を信じて、8月を全力で駆け抜けましょう。
試験当日の対策はこちら >> 本番で失敗しない心構えとテクニック
合格する可能性が確実に上がる!