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- 社労士試験の法改正と白書って何?
- 対策をする意味はあるの?
- 法改正と白書の攻略法が知りたい
社会保険労務士試験に合格するには、「法改正」と「白書」の対策が欠かせません。毎年、法改正と白書に関する知識が必ず問われるからです。
この記事では社労士試験の法改正と白書について、効率よく学習する方法を解説。記事を読めば、法改正と白書の問題を得点源にできます。
過去に出題された問題(過去問)を解いても、法改正と白書に関する知識は習得できません。
過去問の演習とは別に、法改正と白書の対策を講じる必要があります。
白書
「厚生労働白書」と「労働経済白書」のことです。社労士試験の2つの試験科目で、白書の内容が問われます。「労務管理その他労働に関する一般常識」と「社会保険に関する一般常識」の2科目です。
合格する可能性が確実に上がる!
法改正の対策は社労士試験で必須
社労士試験で出題される法律は「年金制度」や「医療保険」に関わる法律が中心です。年金や医療保険は国家財政の問題で、毎年のように改正が行われています。
試験では、法改正された箇所がよく出題されます。過去に何度も出題されている問題の改正なら、なおさらです。
法律の改正点は教材を使えば絞り込めます。
ちゃんと準備をすれば、社労士試験の法改正は得点源にできるのです。
法改正の対策は5月ごろから始める
法改正の対策は5月ごろから始めます。5月以降に法改正の教材がリリースされるからです。
社労士試験の試験問題は、4月中旬に施行されている法律に基づいて作られます。(正確には、試験の実施を官報で公示する日に施行されている法律)
- 4月中旬に試験に適用される法律が決まる
- 適用される法律をもとに、5月から法改正の教材がリリースされる
社労士試験の学習期間は短くても半年、長ければ1年以上に及びます。前年から勉強を始めた場合、法改正の内容が教材に反映されていないことも。
法改正前の内容を記憶している場合は、新法の規定を覚え直す必要があります。教材のリリースに合わせて、5月から対策を開始するのが一般的です。
覚え直す作業は大変です。法改正の対策は1日でも早く始めてください。
法改正が多い科目
社労士試験の出題範囲で、法改正が多い試験科目は以下のとおりです。
- 雇用保険法
- 健康保険法
- 国民年金法
- 厚生年金保険法
- 社会保険に関する一般常識(社一)
- 労務管理その他労働に関する一般常識(労一)
医療や年金に関する法律は国家財政に関わるため、頻繁に改正が行われています。
労一では「育児介護休業法」や「女性活躍推進法」、社一では「介護保険法」や「確定拠出年金法」などで法改正がみられます。
雇用、年金、医療、介護、女性といったトピックに関連する改正が多いです。
学習の全体像はこちら >> 最短合格するための勉強方法
法改正の情報を入手する方法
社労士試験に関係する、法改正の情報を入手する方法は次の3つです。
「資格スクールの講座」か「市販の書籍」を購入するのがおすすめ。
情報① 資格スクールの講座
社労士試験のいちばん効果的な法改正の対策は、資格スクールの講座を活用することです。理由は以下の3つ。
- 動画解説付き
- 解説が詳しい
- 重要なポイントがわかる
資格スクールの法改正講座には、動画の解説が付いています。難しい法律の話を噛み砕いて話してくれるので、理解しやすいです。印象にも残るため、記憶の助けになります。
法改正の項目ごとに、重要度を「A」「B」「C」などでランク付けしている教材もあります。メリハリをつけた学習が可能です。
資格スクールのスタンダードなコースには、たいてい法改正の講義が含まれています。また、資格スクールの受講生でなくても、法改正の講座を単品で購入できます。
単品講座は、主要なスクールで1万円ぐらいです。
資格スクールをおすすめする理由 >> 独学・通学・通信講座のメリットとデメリット
社労士試験の主要な資格スクール
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情報② 市販の専門書籍
社労士試験の法改正の教材は、書店やAmazonなどでも入手できます。さまざまな会社から出版されていますが、次の3社の書籍が有名。
市販の教材は、2,000円程度です。
情報③ インターネット
インターネットを使って、法改正の情報を調べることも可能です。
- 厚生労働省のホームページ
- 市販のテキストの公式サイト
- 社労士試験専門のホームページや掲示板
しかし、試験に出題される可能性がある法律は30以上あります。自分ですべての法律を調べるのことは大変です。サイトによっては情報が不足していたり、不正確な場合も。
インターネットで調べるのは、手間がかかる割にリスクがあります。
市販の法改正の書籍か、資格スクールの講座を活用するのがベストな選択です。
独学の場合の法改正情報の収集法
市販のテキストの場合、そのテキストの出版社が運営するホームページに法改正情報が掲載されることが多いです。
掲載時期は各社ごとに異なりますので、あらかじめ把握しておきましょう。ホームページに公開されたら、すぐにテキストを書き換えるようにしてください。
法改正の学習法
社労士試験の法改正の情報を入手したあとは、以下の手順で学習を進めます。
STEP① 情報を一元化する
法改正の情報を手に入れたら、メインで使っている社労士試験の教材に改正点を書き込んでいきます。情報を一元化するのです。
- テキストに追記
- 過去問題集の解説に書き込み
テキストまたは問題集に情報を集約することで、過去問を解くときも法改正の内容を認識することができます。
情報をメインの教材に一元化すると、効率よく勉強できます。学習の基本です。
学習の基本はこちら >> 最短合格できる勉強方法
よくある質問「昨年度のテキストでも大丈夫?」
法改正の情報を入手して、テキストや問題集の改正があった箇所を書き換えれば、昨年度の教材でも問題なく使えます。
実際に私も、2年目の教材を引き続き3年目も使い、合格することができました。
ただし、書き換える手間がかかることと、修正漏れの可能性があること。それにテキストが見にくくなることがあります。
マイナス面も認識の上、ご自身の合った選択をされてください。
STEP② 問題演習をする
市販の教材や資格スクールの講座には、法改正に関する予想問題が付いています。予想問題も繰り返し解きましょう。試験の本番で的中することがあります。
模擬試験は良質な社労士試験の予想問題です。模試で出題された法改正の問題も繰り返し解いて、100%正解できるようになってください。
情報を一元化して問題演習を重ねれば、法改正の対策は万全です。
覚え方はこちら >> すぐに実践できる暗記方法10選
模擬試験
本番を想定するための試験。資格スクールが実施する模試と、書店やAmazonなどの購入できる模試の2タイプある。
各社が試験での的中を目指して作問するため、良質な予想問題としても活用できる。社労士試験の模試では、TACの勝利の全国模試シリーズが有名。
詳細はこちら >> 得点につながる模試の活用法
社労士試験の白書対策
社労士試験の学習における白書とは、「厚生労働白書」と「労働経済白書」です。「労務管理その他労働に関する一般常識(労一)」と「社会保険に関する一般常識(社一)」の2科目で白書の内容が出題されます。
正確には、白書と「労働統計」に関する内容も出題。本記事では、白書+労働統計=「白書対策」とします。
労働統計
労働力や雇用、労働時間などの統計。社労士試験の主要な労働統計は以下のとおりです。
労働力調査、毎月勤労統計調査、雇用均等基本調査、労働組合基礎調査、就労条件総合調査、賃金構造基本統計調査
択一式試験の「労務管理その他労働及び社会保険に関する一般常識」の問題数は合計10問。10問中3問で、白書・労働統計に関する内容が問われています。近年は労一で2〜3問、社一で0〜1問の出題傾向です。
択一式試験 | 問題数 | 白書・労働統計に関する出題数 |
労一 | 5問 | 2〜3問 |
社一 | 5問 | 0〜1問 |
合計 | 10問 | 2〜3問 |
選択式試験では、労一で白書・労働統計に関する内容が出題されます。社一ではほとんど出題されません。
実際の白書は300ページ以上とボリューム大。白書対策はポイントを押さえる必要があります。
白書対策の仕方
社労士試験の白書対策は次の手順で行います。
STEP① 情報を入手
社労士試験の対策における白書・労働統計に関する情報を入手する方法は以下4つになります。
おすすめの白書対策は「資格スクールの講座」または「市販の専門書籍」です。
情報① 資格スクールの講座
一番おすすめな社労士試験の白書対策は、資格スクールの講座を活用することです。理由は次の3つ。
- 丁寧な動画解説を試聴できる
- 質の高い予想問題が付いている
- 重要ポイントに的を絞ったテキスト
膨大な量の白書や労働統計のデータの中から、資格スクールが過去の本試験の出題実績にもとづいて範囲を絞り込んでいます。データごとに重要度をランク付けしているため、メリハリをつけた学習が可能です。動画講義は印象に残るため、学習時間の短縮にもつながります。
資格スクールを選ぶ際は、講座に白書対策の講義が含まれているかチェックするようにしましょう。
資格スクールの受講生でなくても、単品講座として購入できます。「白書・統計対策」などの名称で販売されていることが多いです。5月から7月にかけてリリースされます。
単品講座の価格は、TACや大原、フォーサイトなどの主要な資格スクールで1万円前後です。
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情報② 市販の専門書籍
書店やAmazonなどでも、白書対策に関する書籍を購入できます。以下は主要な対策本の出版社とシリーズ名です。
4月ごろからリリースされます。価格は2,000円以下が中心です。「一般常識対策」というタイトルで販売している出版社もあります。直前期に慌てなくて済むように、白書対策も早めに取りかかりましょう。
市販の白書対策本なら、TAC出版のよくわかる社労士別冊合格テキスト直前対策2023年度版(Amazon)がおすすめです。
- 合格者実績No.1のTAC社が監修
- 白書・統計だけでなく、労務管理もしっかり対策できる
- 赤シート対応のテキスト(しかも赤の透明シート付き)
市販の白書対策本は、TAC出版を選んでおけば間違いありません。
情報③ 厚生労働白書・労働経済白書
厚生労働白書と労働経済白書は、厚生労働省のホームページで確認できます。しかし、白書はそれぞれ300ページ以上あり、読むだけでも大変。さらに白書の中から、社労士試験で出題されそうな箇所を見つけることは至難の業です。
白書には「概要版」があります。全文を読むよりも、概要版をチェックしたほうが全体像をつかみやすいです。
白書対策は教材を使いましょう。時間があれば原本に目を通す、といったスタンスでOKです。
情報④ インターネット
白書や労働統計に関する情報は、インターネットでも情報収集できます。
- 市販のテキストの公式サイト
- 社労士試験専門のホームページや掲示板
しかし、インターネットで集めた情報は断片的であったり、出所が不確かだったりする場合があります。解説も少ないです。
社労士試験は1年に一度。悔いが残らない選択をしましょう。
STEP② 傾向をつかむ
白書や労働統計の情報を入手したら、傾向をつかみます。社労士試験の白書対策は、細かい数字を暗記することではありません。「おおよそこのくらい」という流れを把握することです。
厚生労働省が行っている取り組みや、労働統計の指数を以下のように押さえます。
- 横ばい
- 増加・減少
- 改善・悪化
- 上昇・低下
- 過去最高・最低
- だいたいの割合
白書や労働統計の傾向をつかむコツは、自分の肌感覚と比べることです。
統計データを見たあとに、思ったことをメモしましょう。「厚生労働省が推奨している割に、育児休業を取得している男性はこんなに少ない?!」などです。感じたことを意識するだけで、白書や労働統計の傾向を覚えやすくなります。
自分の肌感覚とのズレをうまく印象づけてください。思い出すときのきっかけにもなります。
STEP③ 問題演習
白書と労働統計の傾向がつかめたら、問題演習を繰り返しましょう。
- 白書対策の教材に付いている予想問題
- 模擬試験の白書・労働統計に関する問題
特に模試で問われた白書や労働統計の傾向は、完璧につかむようにしてください。模試で出された内容は、他の受験生も対策してきます。試験の本番で、多くの受験生が解ける問題を落とすわけにはいきません。問題演習を繰り返して、確実に解けるようになりましょう。
社労士試験で白書や労働統計から出題される問題数は、択一式で3問、選択式で1問程度です。
常識的に判断できる問題もあるため、白書対策は深入りしないようにしましょう。
法改正と白書の対策を講じて社労士試験の得点源にしよう
法改正と白書の対策をしただけでは、社労士試験に合格できません。とはいえ対策を怠れば、合格は遠のいてしまいます。
合格するには、法改正と白書の知識が不可欠です。
法改正と白書は、範囲が膨大です。市販の専門書籍または資格スクールの対策講座を使って、効率よく学習してください。模擬試験で出題された、法改正や白書に関する問題を繰り返し解くことも効果的です。
対策をしっかり講じて、得点源にしましょう。
法改正と白書を攻略できれば、合格に一歩近づきます。
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